再生医療の基礎研究と、
幹細胞を用いた再生医療の実用化のための技術開発。
幹細胞の回収・解析
特殊な条件で培養します
体性幹細胞を使った
再生医療の実用化技術を
研究・開発します
自分の体の臓器・組織の中にある幹細胞(体性幹細胞、あるいは、組織幹細胞と言います)は、自分に移植しても拒絶反応がないのはもちろん、腫瘍(癌)化する危険性も全くない、安全に再生医療に利用できる細胞です。
それにも関わらず、あまり再生医療に活用されていないのが現状です。理由は、体性幹細胞は数が非常に少なく、移植治療に必要な数の幹細胞を得ることが大変難しく、人為的に増やす技術も開発されていないことが大きな障害となっているからです。
今話題のiPS細胞やES細胞は、移植すると腫瘍(癌)化してしまいます。確実に分化した細胞だけを移植する必要があり安全性の確立が実用化の前に必須です。また、人工的に改変した細胞であることによる病変リスクの有無の確認も必要でしょう。
そこで当研究所では、安全に再生医療に実用化できる体性幹細胞の自己複製(細胞分化せずに自己増幅する)や多分化能維持のメカニズムの研究、種々の幹細胞が多様な細胞に分化するメカニズムの研究等を行っています。これらの研究成果を基に、体性幹細胞を移植治療に必要な数まで増幅させる技術開発や、幹細胞を用いた(用いずに)再生医療を実用化する技術の開発を行っています。
一刻も早い再生医療の実用化が求められている現在、腫瘍(癌)化せず拒絶反応もない安全な再生医療が実現化するための当研究所の基礎および実用化研究の成果が医療現場に大きく貢献できる日が来ることを願って、日夜研究に勤しんでいます。
細胞や組織等を安全に液体窒素中で凍結保存できる特殊プラスチック製容器(商品名:
シールチューブ)を開発しました。
専用シーラーで完全密封シールできるので、液体窒素中に入れて保管してもコンタ
ミ(汚染)や取扱いの危険がなく、解凍も湯浴に沈めて迅速にできるので細胞の生存率
を高めることができます。
専用シーラー(加熱温度制御式または加熱時間制御式/両面ヒーター/インパルスシー
ラー)も開発しました(専門メーカー製造)。
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